妊娠と痔の関連性
妊娠をしたことが原因で、痔になる女性も多いようです。
妊娠→出産と、それだけでも大変なのに、そのうえ痔まで患ってしまっては困りものですね。
では、なぜ妊婦は痔になりやすいのでしょうか?
このページでは、妊娠中に痔になる理由や、かかりやすい痔の種類、治療法などを書いてみました。
妊娠しているのに痛い痔になってしまい、不快な想いでお過ごしでしたら、あなたも少し一緒に勉強してみませんか?たぶん、あなたのためになると思います。
妊婦がかかりやすい痔の種類と理由・治療法
妊娠が原因で痔になるのは、妊娠すると骨盤から肛門にかかる負担が大きくなるからです。妊婦さんは痔の中でも、特にいぼ痔(内痔核)になることが多く、実際に妊娠・出産を経験された女性は、痔になる可能性が高いことが分かっています。
ただし、妊娠中に痔になった女性の多くは、実際には妊娠前から痔を患っていたものが悪化した人が多いようですが。これは、内痔核の初期では自覚症状がほとんどはないため、痔になったことに気付かづにいた可能性も高いと言われています。
では、妊娠が原因で痔になる理由を、もっと詳しく掘り下げてみますと・・・・
★妊娠の中〜後期には子宮が大きくなって、直腸や肛門の静脈を圧迫するから。
★妊娠中はプロゲステロン(黄体ホルモン)の影響で、便秘がちになるから。
★出産時(分娩時)にいきむため。
・・・と、このような理由です。・・・・・・つまり・・・・
妊娠すると子宮が大きくなり、直腸や肛門を圧迫し、肛門(直腸)周辺の静脈が欝血(うっ血)するため、静脈瘤(内痔核)ができてしまう・・・・・と、こんな感じです。
それから、妊娠前から痔をもっている人は、出産時にいきむことで症状が悪化することがあるので、妊娠前に適切な治療をして、なるべく痔を完治させておいた方がいいでしょう。
しかし、妊娠中に痔にかかってしまったら治療するしかありません。では、どうすればいいかと言いますと、生活習慣や食生活を改善したり、肛門付近を温めたりして、症状を軽減することを目的とした治療法を行います。それは、妊娠中に痔の手術は基本的にできないからです。その場合、治療薬は必ず医師や薬剤師に処方された薬を使いましょう。
※ストロイドが含有された薬は、妊娠も5ヶ月過ぎれば使っても問題ないと言われますが、基本的には使わないほうが良さそうです。いずれの場合も自己判断で市販の薬を使用するのは止め、医師に処方された薬を使う方が安全・安心と言えるでしょう。