イボ痔の基礎知識
一般的に、「いぼ痔・切れ痔・穴痔(痔ろう)」の3つを合わせて「痔」
と言うことが多いようです。
しかし、正確には肛門周辺、または肛門全体の病気(疾患)をまとめて「痔」と呼び、
虫歯などと同じく、生活習慣病の1つとみなされます。
この3つの痔は、それぞれに原因や症状、治療法も違うので、まず、自分の痔がどのタイプなのかを見極めることが必要です。
では、その中から、イボ痔について解説したいと思います。
痔の種類・・・「いぼ痔」の症状や特徴について
いぼ痔は専門用語(医学用語)で「痔核」と呼ばれ、「外痔核」と「内痔核」に分けられています。
その違いは・・・外痔核とは、その名の通り、直腸と肛門を隔てる歯状線を境にして外側にできる痔のことを言い、
内側にできる痔のことを内痔核と呼びます。
簡単に言うと、外から“イボ”が見えて、自分で触ることもできる痔核を外痔核と呼び、
肛門の内側に“イボ”があり、普通の状態では見ることも触ることもできませんが、
脱肛したり、いきんだ時に顔を出すのが内痔核ということです。
一般的に「いぼ痔」といえば内痔核のことを指しますが、
男女問わず外痔核より内痔核になる方のほうが多いそうです。
余談ですが、いぼ痔の呼び方の由来は、肛門の周囲にはクッションの役割を果たす
細かい静脈が多くあり、
この静脈が圧迫されたり負担がかかると欝血(うっ血)し、
静脈瘤(じょうみゃくりゅう)と呼ばれる“イボ状の物”ができてしまうため、
「イボ痔」と呼ばれるようになったそうです。