穴痔（痔ろう）の基礎知識
一般的に、「いぼ痔・切れ痔・穴痔（痔ろう）」の3つを合わせて「痔」
と言うことが多いようです。
しかし、正確には肛門周辺、または肛門全体の病気（疾患）をまとめて「痔」と呼び、虫歯などと同じの、生活習慣病の1つとみなされます。
この３つの痔は、それぞれに原因や症状、治療法も違うので、まず、自分の痔がどのタイプなのかを見極めることが必要です。
では、その中から、穴痔（痔ろう）についてお話いたします。
痔の種類・・・あな痔（痔ろう）の症状や特徴について
穴痔の症状は、いぼ痔や切れ痔とは違い、排便した時のいきみとは関係なく出ます。
そもそもアナ痔は、肛門周辺に膿がたまる“肛門周囲膿瘍（のうよう）”というものが慢性化したもの。
肛門の膿の出る部分が穴の開いたような状態になってしまい、お尻にトンネルができるため、“あな痔”と呼ばれるのです。
下痢をした次の日、急に肛門の周りが腫れて痛む時は、肛門周囲膿瘍の疑いがあり、それが悪化すると、アナ痔（痔ろう）になる場合が多いので注意が必要です。
肛門周囲膿瘍になると、肛門が痛んだり熱が出ることもあるので、キツイですね。
そして、あな痔（痔ろう）になると、一時的に症状が回復しても、なかなか完全に治るまでは時間がかかるので大変です。
どういう理由かは、はっきり判りませんが、痔ろうは男性が圧倒的に多いそうです。
また、体力が落ちて免疫機能が低下しているときや、
激しい下痢で細菌が肛門のくぼみにたまった時など、
いくつかの要因が重なったことが引き金となり、痔ろうへと変化していくようです。
それから、女性は出産の時に肛門が損傷するため、痔ろうへ変化していくケースもあるとか。
もともと便には細菌が入っているので、誰でも穴痔になる可能性はありますが・・・
