切れ痔の基礎知識
一般的に、「いぼ痔・切れ痔・穴痔(痔ろう)」の3つを合わせて「痔」
と言うことが多いようです。
しかし、正確には肛門周辺、または肛門全体の病気(疾患)をまとめて「痔」と呼び、虫歯などと同じの、生活習慣病の1つとみなされます。
この3つの痔は、それぞれに原因や症状、治療法も違うので、まず、自分の痔がどのタイプなのかを見極めることが必要です。
その中で切れ痔(キレ痔)は女性にとって、いぼ痔の次に患者数が多いと言われています。
切れ痔は専門用語(医学用語)では「裂肛」と呼ばれ、その名の通り、肛門管(肛門の上皮膚部分)が切れたり裂けたりして、出血や痛みを伴う痔のことです。
痔の種類・・・「切れ痔」の症状や特徴、種類について
切れ痔の症状・・・とは?
切れ痔になると排便時に強く痛んだりすることが多く、血が出ることがあります。
トイレットペーパーに血がついたりしますが、量は少ないことが多いです。
また、便が細くなり、肛門狭窄を起こす場合もあります。
肛門括約筋が収縮して肛門が狭くなるため、症状が悪化すると肛門に潰瘍やポリープができることもあります。
切れ痔(キレ痔)の特徴・・・とは?
きれ痔の特徴は、男の人より女の人に多い。そして比較的若い人がなり、肛門管のうち背中側(上側)にできやすいなどです。
肛門管が切れるには、筋肉の張りが必要なので、筋肉の張りが少なくなった高齢者よりも、若い人に切れ痔が多いのはこのためです。
また、切れ痔になる部分は通常の皮膚と同じ感覚のある部分なので、痛みを感じやすいということです。
キレ痔の種類・・・とは?
◆単純性裂肛(急性裂肛)〜 肛門管のみが裂けた状態で、排便時のみに痛む。
◆慢性潰瘍性裂肛〜 単純性裂肛を放置しておいたために、裂肛が慢性化し、裂け目が深くなったり、肛門管が裂けただけでなく、肛門にポリープや潰瘍、イボができた状態のこと。
排便時だけでなく排便後も長時間激しい痛みが続くので、放っておかず治療をおすすめします。